昔にもどる?…。
生物学や物理学の本を読んでいると…、忙しい日々の生活を一瞬忘れさせてくれて心地よい。 以前から、池田清彦氏や中村圭子氏や佐藤勝彦氏やホーキンス氏の著書を好んで読んでいたが、最近の福岡伸一氏の『生物と無生物のあいだ』やリサ・ランドール氏の『ワープする宇宙』などの著書はとてもよく売れているらしく、その理由もなんとなく理解できる。
福田政権になって『昔の自民党に戻った…』などとテレビの街頭インタビューをそのまま抜き出して、時代の逆行イメージの定着を図っているようにも見えるが…。 昔に戻る…は可能か? 時間と空間は生物学や物理学の大きなテーマでもある…記憶を遡ることは出来ても、時空を巻き戻すことは出来ない。 イメージによる、ことば遊びに終始せず、今の自分がどこにいるのか、その立ち位置だけはなるべく見定めていたいと…思う。
海外で取材活動をしている写真家やジャーナリストのホームページを頻繁にチェックする。彼らの目線…を、自分の目線にダブらせてみるのだ。 すると幾つもの目線が自分の中で重なり合い、奇妙な像を結ぶ。 奇妙な像を自分なりに解析してみるのも楽しい。そうした時にふと疑問が浮かぶ時がある…。その疑問の追及がとても楽しい時間でもある。
たとえばCo2(二酸化炭素)…。 小学校理科では『空気』として学び、中学校理科では『二酸化炭素(Co2)』として学ぶ。二酸化炭素の性質はとても面白い。小学校では空気鉄砲と水鉄砲を使って、空気と水を押して圧縮の具合をみる。中学校では二酸化炭素を理科実験(燃焼や炭酸カルシウム(石灰石や貝殻)+塩酸など)で実際にCo2を発生させて、マッチの炎が消えたり、水に溶けやすかったりとその性質を知る。 海外からのレポートによると、大気の汚染粒子がグローバル・ディミング(地球暗化現象)として太陽熱の遮断に大きく貢献していて、もし大気中の汚染粒子をクリーンにしたら、太陽熱が汚染粒子に遮断されず温暖化はかなり早いスピードで進むとのレポートもある…。地球全体を把握するのはかなり難しい問題と言えそうだ。 確か、地球の二酸化炭素量は水や海水の温度変化で、水に溶けやすい性質をもつ二酸化炭素はその全体量も大きく変化すると考えられる。 我々が普段飲む炭酸飲料水は水に解けやすい性質を利用しているのだから…とても身近だ。また植物の光合成にはCo2はなくてはならない重要な物質だ。 昔、中学校の理科の授業を担当していた時、二酸化炭素の発生に炭酸飲料水の二酸化炭素を利用してみたこともあった…。グローバル・ウォーミング(地球温暖化現象)とグローバル・ディミング(地球暗化現象)のバランスはこれからの地球の課題になるはずだ。
50歳を過ぎた最近では、時間の逆行や若い頃の昔に戻ることは決してないと確信できる。肉体的にもどんどん衰えて行くのがよく判る。例えば腰痛…。睡眠時間が普段より少しでも長くなると腰痛がひどくなる。寝ている間に腰が固まって痛くなるようだ。だからなるべく寝返りをうつようにすると、朝起きてからの腰痛はいくらか楽になる。若い頃には決してなかった症状だ。どんなに頑張っても10代や20代の肉体には戻らない…。
我々の生活空間は縦と横と奥行きの3次元空間に時間の次元を加えた4次元空間で生活している。中でも時間は空間の変化を推進する…。どのように変化させるかは未定のままで、そこには綿密な計画性は含まないのが未来だ。
知り合いに3人目の子供ができたと…。1月に誕生するらしい。どんな赤ちゃんと対面することになるのだろう…。自分自身は昔に戻れないから友達の子供の誕生がとても楽しみだ。
我々が暮らす日々も常に変化している。政治が逆戻りすることはない。地球が昔の姿に戻ることはない。自分の肉体が若返ることはない。石油や石炭を使わない生活に戻ることはない。電気や原子力を使わなくなる事もない。 かつて有ったものはやがて無くなることはある…。無くなったものが昔のままで再現されることもまずない…。 これからをどう編み上げて行くのかが問われているだけだ…。生物学や物理学の本がよく売れている理由もそこにあるようだ…。
※グローバル・ディミングについては桃井和馬氏ホームページ『G-Odessey地球叙事詩、 時代を見る!時代を撃つ!』より「グローバル・ディミング=悪魔のシナリオ」を参照。
《今週読んだ本》… 『不肖・宮嶋 メディアのウソ教えたる!』(宮嶋茂樹 著、14歳の仕事術、河出書房新社)。 『イスラエル・ロビー とアメリカの外交政策』(ジョン・J・ミアシャイマー、スティーヴン・M・ウォルト(著)、副島隆彦 訳、講談社)。
《今週の気になったニュース》… 【「給油反対はテロリスト」 自民・中谷氏、民主は反発】(10/15東京新聞)<スゴイ発言…、元防衛大臣>。 【NY原油、88ドル突破 需給逼迫で最高値更新】(10/17東京新聞)<トルコ議会のイラク北部クルド人組織に越境攻撃承認も一因…>。 【美しい国会議は「無駄」 4900万円支出で首相】(10/17東京新聞)<たった2回の会議…、前首相も無駄!>。 【仏全土18日本格スト サルコジ政権、初の試練】(10/18東京新聞)。 【イラク越境攻撃を承認 PKK追撃でトルコ国会】(10/18東京新聞)<トルコのイラククルド人攻撃…>。 【ブット首相狙い自爆テロ パレード中133人死亡】(10/19東京新聞)<パキスタンは混乱…>。 【小校4年、中学5年制も検討 義務教育区分見直しへ】(10/20東京新聞)<早熟傾向や不登校は6-3制の問題?>。 【牛を担保に農家へ融資 オリックス】(10/20東京新聞)<農家買い…>。
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