奇妙な連鎖…。
温暖化と寒冷化のどちらが人類に及ぼす影響が大きいのか? 衣・食・住の観点からみれば、温暖化より寒冷化の方が我々に恐ろしいほどの影響を与える。 寒冷化は、自分の生活や生命の危機に至近だが、温暖化は時間軸においてもゆるやかな傾向。 また、温暖化はグローバルと好相性で、逆に寒冷化はナショナリズム的傾向との相性がいいよう。 近年の傾向をみるに、この両極のどちらをも内包しているのが現代社会。 我々の個人心理や集団的心理に影響を及ぼす社会的傾向の遠因ともみえる。
アメリカ、サブプライム・ローン問題に端を発した世界経済への影響は深刻。 ある意味、先進資本主義の宿命の図柄がみえて来る。 本来、命の支えである食物の自給自足が足りれば、最低限の生命維持はできる…。 しかし我々人類は力が弱い傾向の動物、まして幼い子供や年老いての自給自足はいつの時代も困難で、集団で生命維持をはかる方法を選択した。 互いの食を満たすための方法で交換や贈与や供与から、やがてその仲立ちとして貨幣は共同体内の食の流通と安定を促進する機能を果たし、結果職業の分業化もはかられ、貨幣と職業と食が結びつき共同体内の《食》の安定確保のための資本主義経済へと至った…。 初歩的自給自足ではなく、分業生産で得た貨幣で食材を得る分業社会の基本は、分業生産による《生産物》を貨幣に変える形態だ。その生産にかかる労働力も生産価値の一部分に認識され、労働が貨幣に変わるのも現代。さらに共同体独自のアイデアや独自の生産物は経済発展には欠かせない。大航海時代のスペイン・オランダや石炭を資源利用した英国、石油を主に利用した米国や加工貿易で独自の技術開発を製品化した日本など、生産と先進経済大国はある意味資本主義経済の特徴とも言える。 しかし、先進資本主義は生産コストや人件費の高騰などからその生産性がやがて行き詰る傾向になる…、するとそれまでに蓄えた先進国間や共同体内や国内の余剰貯蓄資本の奪い合いへと資本形態は変容する。そうした時、先進国間や共同体内や国内の資本の奪い合いに最も適した貯蓄余剰資本変換はテリトリーを含む土地や貨幣資本に目が向けられる…。生産が行き詰った資本先進国はその国内の土地バブルで、余剰貯蓄貨幣の奪い合いに向かう。しかし共同体や一国内のそれまでにある土地の総面積は変動せず限られているから、土地バブルは幻想投資として…主導的資本家のほんの一部分が利益を得て、その他の大多数がその被害をこうむる構図。 一つのパイをどのように奪い合うか…に過ぎない欲望の幻想だ。 生産やきつい労働を途上国へと迂回し、その利益のみを得るのがバブル経済と言える。 さらに、先進国の特徴は金融や株や証券と言った貨幣経済循環型のマネートレード型の“お金がお金を産む…” 利潤への幻想に移行する。地域や国内や世界が保有する資金総量の奪い合いゲームだ。これらも資金総量はほぼ決まっているから貨幣経済の中での奪い合いに終始する、ある一部分の主導的な資本家が利益を得て、その他の大多数が貧困へと向かう…経済格差社会への元凶となる。 交換や贈与やモノの生産活動から遠く切り離された近年の経済活動が、土地バブルや株や証券などのマネートレードの金融市場で、それらは微妙に地球温暖化や格差やグローバル化やナショナリズム化の傾向を内包しつつ、サブプライムローン問題ともかかわっている。
最近、マージャンが若者の中で密かなブームらしい…。 マージャンは4人で総点数を分け合うゲームだ。 宝くじやギャンブルといわれる賭けの配当も、それへの参加者からの投資資金の分配だ。限られたパイの奪い合い…。生産活動とはやや異なる。
生命と経済活動はすべて地球資源の活用を意味し、どの時代にあっても生命維持のための《食》の確保が基本的なテーマになる。 贈与・交換などから複雑化した経済活動に移行した《食》の確保が現代、多くの問題点が浮き彫りになりつつある。
①地球資源の恵みを交換や贈与で生きる⇒②地球資源による生産活動から資本を得る⇒③土地に価値を付託して資本を得る⇒④資本に価値を付託して資本を得る。 ①、②と③、④では大きくその形態は異なる。 先進国と言われる③、④の矛盾の中にいるのが我々だ。地球温暖化とグローバルと③、④は好相性で破綻に向かう傾向、寒冷化とナショナリズムと①、②も好相性とみえる。
これから訪れる未来に向け、今ある足場を今一度見つめるよい機会かも知れない…。
《今週読んだ本》… 『神さまがくれた漢字たち』(白川 静 監修、山本史也 著、よりみちパン!セ 理論社)。 『日本史はこんなに面白い』(半藤一利 編著、中西進・高橋克彦・安野光雅・井沢元彦・高橋睦郎・諸田玲子・嵐山光三郎・荒俣宏・井上章一・多賀敏行・原武史・鴨下信一・北康利・川本三郎・宮部みゆき・丸谷才一、文芸春秋)。 『この絵、誰の絵? 100の名作で西洋・日本美術入門』(佐藤晃子 著、美術出版社)。
《今週聴いたCD》… 【Premier 1、2】。 【フォーク歌年鑑 (’72フォーク&ミュージック⑨、’73)フォーク&ミュージック⑩)】。 【メイザ・リーク/オール・マイ・ライフ】。 【グロリア・ゲイナー/恋のサバイバル】。 【ゴスペラーズ/FRENZY】。
《今週、気になったニュース》… 【日銀 14日連続資金供給 短期金融市場に1兆円】(10/6東京新聞)。 【緒形拳さん死去 日本を代表する個性派俳優】(10/7東京新聞)。 【日本人3氏のノーベル物理学賞 素粒子物理で重要な業績】(10/7東京新聞)。 【タイのデモ、衝突拡大、1人死亡 410人負傷】(10/8東京新聞)。 【下村氏にノーベル化学賞 クラゲの蛍光タンパク発見】(10/8東京新聞)。 【金融危機日本に波及 大和生命破たん】(10/10ッ東京新聞)。 【自爆テロの死者50人に パキスタン部族地域】(10/11東京新聞)。 【連合赤軍事件の永田死刑囚危篤 山岳アジトで仲間“総括”】(10/11東京新聞)<71年-72の事件…>。 【三浦元社長が首つり自殺 81年の銃撃事件でロス移送後】(10/11東京新聞)<81年~の事件…>。 【イラクのキリスト教徒3千人避難 北部で過激派襲撃】(10/12東京新聞)。 【米、テロ指定解除 核検証方法で合意】(10/12東京新聞)。
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